『なんだか体が重い・・・』『仕事に集中できない・・・』といった経験はありませんか?それは睡眠をしっかり取れていないサインかもしれません。しかも、寝不足の状態になると体にも良くありません。今回は、「寝不足になっているときのサイン」についてご紹介していきます。
危険!寝不足による体への悪影響
肥満になる
睡眠が足りていないと太ってしまう原因になります。寝ていないと、食欲をコントロールするホルモンであるレプチンの分泌量を減少します。それと反対に、食欲を加速させるホルモンのグレリンの分泌量を増やします。
また、寝不足の状態になっている脳は、脂肪の多い食べ物を欲するので、肥満体質になってしまうのです。さらに7時間睡眠をしている人と、それより時間が短い人を比べると、後者の方が肥満になる確率が上がります。
肌荒れやニキビ
睡眠が足りていないと肌が荒れやすくなりニキビの原因になります。寝ていないと、それ自体が大きなストレスになってしまいます。そうなると交感神経が活発化し、男性ホルモンの分泌量を助長させます。これが増えれば、それに比例して皮脂分泌量が増加します。
そうなれば、肌が荒れやすくなります。さらに毛穴に角栓で詰まって、その箇所に皮脂が溜まってしまうのでニキビが出来やすくなるのです。
高血圧
睡眠が足りていないと高血圧になる原因にあります。肌荒れとなる原因でご説明した通り、交感神経が活性化します。それに伴って、アドレナリンなどの神経物質が活発化になります。そうすると、循環器系に負担がかかるからです。
さらに交感神経の活動が増すことによって、飲食する回数が多くなります。その食事によっても、高血圧になりやすくなるのです。また、睡眠量が足りていない人は脳の老化も早まりやすくなります。
糖尿病
睡眠が足りていないと糖尿病になる原因にあります。寝ていないと、インスリンの効きを低下させます。そして、肥満になる原因でご説明したように肥満体質になれば、筋肉などのインスリンの効果を下がってしまいます。
それによって、血糖値が上がるのです。余談になりますが、寝不足になっていれば運動不足にもなります。
寝不足になっているときの5つのサイン
頭痛がする
睡眠が足りていないと、脳内の血流が低下します。そうなると、「痛み」といったカタチでサインが出ているのです。
普通に生活していれば、頭痛とは無縁な人でも寝不足の状態になれば頭が痛くなりやすくなります。当たり前かもしれませんが、もともと頭痛になりやすい人であれば、このサインが出るでしょう。
集中ができない
睡眠が足りていないと、脳に疲労が溜まってしまいます。そうなると、脳が今以上に疲労を増やさないように処理速度を落とします。
その結果として、集中力が低下するのです。『がんばろう!』と思っても、脳が普段みたいに活動していないため目の前のことに打つこむことが出来ないでしょう。
さらに記憶力や反応速度も低下してしまうので、勉強やスポーツも成果が上がりません。
整理整頓が上手くできない
睡眠が足りていないと、取捨選択を上手に出来ません。「集中できない」でご説明した通り、疲労蓄積によって、脳の処理速度が下がってしまいます。
そうなると、ものごとを考えたりする事が普段以上に難しくなります。その結果として、モノを片付けようとしても「行き当たりばったり」になっていまうのです。
イライラしてしまう
睡眠が足りていないと、慢性的にストレスを感じている状態になります。そうなれば、脳になる扁桃体(へんとうたい)の活動が強まります。
扁桃体は、「緊張」や「不安」を感じている時に反応する部分です。なので、普段は怒らないような人でも、ちょっとしたことでイライラしてしまうのです。
病気ではないのに、吐き気がする
睡眠が足りていないと、「精神的疲労」や「肉体的疲労」によって体が普段通りに機能しなくなります。
そうなれば、病気と同じように体から“吐き気”といったカタチで『早く休んで!』というサインが出るのです。
このサインが出た場合、すぐにでも横になって安静にした方が良いでしょう。
睡眠を取ることは、とても大切!
寝不足によって、体へのさまざまな悪影響があります。そして、頭痛や吐き気などのカタチでサインを出しています。
普段から睡眠が足りていないのであれば、そのサインに気づいて、しっかりと睡眠を取るように心がけましょう。
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